現代では会社の顔とも言えるホームページ。ホームページのデザインの良し悪しは自社の商品の購入を検討しているお客様だけでなく、取引先や求職者など多くの人に影響を与えます。
とは言え、何となく「今のホームページをリニューアルしようかな?」と思っていても、具体的にどこを修正すべきか分からないと業者に見積を依頼しづらいのではないでしょうか。当記事では現代の流行を踏まえながらホームページをリニューアルすべきポイントを5つご紹介しますので、是非参考にしていただければと思います。
目次
1.競合他社と比較してデザインが古い
2.スマホで表示した時に見づらい
3.カラム数が多い
4.URLが[https]から始まっていない
5.トップページの情報がいつも同じで更新できていない
6.まとめ
1.競合他社と比較してデザインが古い
競合他社のホームページより明らかにデザインが古く、見栄えが劣っているとそれだけで自社の印象が悪くなります。もしこのケースに該当する場合はホームページのリニューアルを検討すべきかもしれません。
ただし例外もあります。例えば既存の営業手法や紹介等で事業が回っている場合です。ホームページはあくまで自社を印象づける1つの要素であり、ホームページがおしゃれだからという理由だけでその会社に商品・サービスを注文するわけではありません。その会社のサービスの品質、値段、これまでの実績、人などを総合してお客様は商品・サービスを注文します。
ホームページはおしゃれでカッコイイことに越したことはありませんが、既に営業手法が確立され、それで事業が回っているのであればホームページのリニューアルは必ずしも必要ありません。勿論、ホームページをリニューアルすることで更なる自社のブランディングや問合せ向上を図るのであればリニューアルを視野に入れてみると良いかと思います。
2.スマホで表示した時に見づらい
スマホでインターネットを見ることが当たり前になった現在では企業ホームページも5割~7割がスマホで閲覧されている傾向にあります。そのため、スマホで見た時に文字が小さくて読みづらい、表示が崩れて明らかに見た目がおかしいというのは致命的です。
現在のホームページ制作ではPCやスマホ、タブレットなど複数のデバイスで表示しても見やすいよう、それぞれの端末で見た時のレイアウトを分けて設計する手法が一般的です。自社のホームページがスマホで見やすくなっているかチェックしていただき、見づらい、表示がおかしい場合はリニューアルを検討してみてください。
ちなみにリニューアルというと予算がかかりそうなイメージがあるかもしれませんが、スマホで表示した際に見やすいようにするだけなら費用を抑えることも可能です。もし、現状のホームページの内容に変更が必要なければスマホで表示した際のデザイン変更のみ検討いただくと良いかと思います。
3.カラム数が多い
以前(2010年頃まで)のホームページは左側にサイトの基本情報、真ん中に本文、右側に他のページのリンクやバナー、広告を表示する所謂3カラムのレイアウトが一般的でした。ですが、現在は1カラムや2カラムでページを表示するのが一般的になりました。これには2つの要因があります。
1つはスマホの普及で小さい画面でホームページを見る機会が多くなり、3カラムだとどうしても文字が小さく読みづらくなったからです。3カラムレイアウトの場合、ホームページ全体の構造が分かりやすく、本文を読み終わった後に次にみたいページに遷移しやすいという特徴がありますが、スマホで表示した際にはそのメリットを活かすことができません。
もう1つはインターネットの利用に関わる環境の変化です。ひと昔前は世の中全体にあるホームページの数が少なく、ユーザーは検索して表示されたホームページ内を周遊して欲しい情報を集めることが一般的でした。現在はホームページをはじめ、ニュースサイトやブログなど多くのWEBサイトができたことで情報が溢れかえるようになりました。その結果、インターネットを利用するユーザー側もどのようなワードで検索すれば自分の欲しい情報を得ることができるか、という検索リテラシーを求められるようになり、検索リテラシーを駆使して欲しい情報があるWEBサイトに直接アクセスすることが多くなりました。
そうなるとホームページの在り方も周遊させることを前提に3カラムに構えるのではなく、1ページごとの情報を読みやすくするために1カラムか2カラムで表示させる方がユーザーにとって読みやすく価値あるホームページになります。勿論、サイトに掲載する情報によって3カラムが適した場合もあり、一概に3カラムレイアウトが悪いわけではありません。ですが、もし3カラムレイアウトがうまく機能していないと思えるようであればリニューアルを検討すると良いかと思います。
4.URLが[https]から始まっていない
ホームページにはインターネット上の住所となるURLがあります。このURLには最初が[https]から始まるのものと、[http]から始めるものの2種類があります。この[https]ないしは[http]は通信規格を指しており、[http]は通信の暗号化をしていない状態のWEBサイト、[https]は通信の暗号化を行っているWEBサイトであることを表しています。
もし自社のホームページのURLが[http]から始まっているのであれば、ホームページのリニューアルもしくは改善の余地があります。現在Googleの仕様上、[http]による通信を行っているWEBサイトはURLの左に「保護されていない通信」と表示されます。ホームページを訪れたユーザーからすると「この会社セキュリティがしっかりしていないみたいだけど大丈夫かな?」という印象を持たれてもおかしくありません。
インターネット上では氏名や住所、取引情報といった個人情報・重要情報が送受信されており、暗号化しないままですと悪意のある第三者に情報を盗まれたり改ざんされたりする恐れがあります。HPにおける情報の送受信を暗号化することで、貴社のHPに訪れた方が安心してサイト内の情報を閲覧できるようになります。
また、余談にはなりますがホームページの通信規格を[https]にすると検索キーワードでの表示順位も向上します。Googleは安全なWEBサイトをユーザーが求めている価値あるものと高く評価するからです。通信を暗号化しセキュリティを高めることでユーザーに安心感を与えるだけでなく、ホームページへのアクセス数向上が見込めます。
5.トップページの情報がいつも同じで更新できていない
ホームページは最新情報が常に更新されている方が見ているユーザーに良い印象を与えます。逆にホームページの情報が2,3年近く更新されていないとユーザーは「この会社大丈夫かな?」と不安になるかもしれません。営業時間の変更や長期休暇のお知らせ、新商品のリリース情報など、特別なものでなくても最新の情報を日々発信することが企業のブランド力を高めます。
ホームページの情報を更新しようと思っても、ホームページ制作会社に依頼すればその都度お金がかかるという場合もあるかと思います。その場合、ホームページを自社のスタッフでも更新できるようリニューアルを依頼すると良いかもしれません。現在はCMSと呼ばれる専門知識がなくてもWEBサイトを制作できるツールを使って企業ホームページを作成するのが一般的になりました。CMSを活用すれば文章の変更や写真の入れ替え、新しいページの作成は自社のスタッフで対応できるようになります。
現状のホームページの仕様で情報を中々更新できない場合はCMSを取り入れたホームページへのリニューアルを是非検討してみてください。
6.まとめ
ホームページのリニューアルを検討すべきポイントについて記載しましたが、やはりスマホユーザーに如何に見やすくするかが大きなポイントです。また、上記のいずれにも該当しなくてもリニューアルの検討すべきタイミングもあるかと思います。例えば、創業10年を迎えるのでホームページを一新したい、新商品のブランディングのためにホームページの印象を変えたい、予算が余ったのでホームページを修正したいなど外部的な要因が関わるケースです。
ホームページをリニューアルする理由は企業によって様々で、こういう場合はリニューアルすべきという正解はありません。是非今回ご紹介したホームページのリニューアルのポイントを判断基準の1つとして参考にしていただければと思います。